ソーシャルメディアを意識したコンテンツに注目

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ソーシャルメディアを意識したコンテンツが成熟し、注目されています。なぜでしょうか?ソーシャルメディアのあり方はここ何年かでスピードを増しながらさまざまな展開をしてきました。双方向性を軸に、ユーザーたちは複雑かつ繊細にその場を「居心地のいい場所」にする方法を探ってきたかのよう。ソーシャルメディアは、

  • ひとりひとりにとって居心地のいい場所
  • みんなにとって居心地のいい場所

になりました。ソーシャルメディアは社会参加の方法ですね。それぞれが自分の環境とソーシャルメディアとの相性をみつけ、展開していくこと。ここから私たちが学び、コンテンツづくりに生かすべきことがあるように思いませんか?

ソーシャルメディアはひとりひとりにとって「居心地のいい場所」

まず、ひとりひとりにとっての居心地のよさをくわしくみてみましょう。ソーシャルメディアユーザーは、いったんコミュニティをつくるとそこからなかなか去りません。もちろん使い方や付き合い方はそれぞれ。どんどん興味の対象を広げていく人、一定数以上踏み込まず自分の興味のある分野を深めていく人などさまざまです。去った人は新たな場所をみつけ、そこがうまくはまれば、水を得た魚のような成長をみせることもあります。

ソーシャルメディアという概念のなかでは、それぞれがイキイキと自分の方向性へ向かってチャレンジや環境づくりを自然にしているようです。居心地のいい環境だからこそ、チャレンジや新たなゴールが生まれる場所ともいえますね。それはとても理想的な状態ではないでしょうか? この環境があるからこそ、それぞれが目的に応じて質のいいコンテンツが生み出しつづけているのでしょう。

ひとりひとりにとって「居心地のいい場所」であるということは、みんなにとってもそうであるはずです。ソーシャルメディアが成熟をみせてきた理由は、ソーシャルメディアという社会をひとりひとりが大切にしてきたからでしょう。つまり、自分の持ち場をしっかり育ててきたということ。その成長のために重要なことが、自分の持ち場が充実していて楽しいかどうかです。

人が人を呼び新しいことを巻き起こすには、ちょっとした仕掛けが必要。ソーシャルメディアユーザーは自然にそのことを学び、協力し合いながら実現していきます。成長できる場としてのソーシャルメディアというあり方に学べることは何でしょうか?また、コンテンツづくりを通して私たちが活かせることは何でしょうか?

ソーシャルメディアを意識するとコンテンツづくりがうまくいく

「居心地のいい場所」をまずつくることを意識しましょう。場所さえしっかり構築されれば、そこを土壌とした種が芽を出し、思いもよらぬ美しい花を咲かせます。「居心地のいい場所」とは、先ほどみたように、「ひとりひとりにとって居心地のいい場所」でありながら「みんなにとって居心地のいい場所」のこと。また、さらに先をめざすなら、「そこにいない人にとっても居心地のいい場所」。潜在顧客をつくること、もっとその先も可能でしょう。

その場所で認められ、自由な発言や提案をゆるされ、刺激し合うことでお互いを高めていく。そのことを楽しめる場所をつくることを心がけることが大切です。つづけていると、新しい流れが自然発生的に勢いをともなって生まれ、さらに広がりと深まりをみせます。まず「居心地のいい場所」をつくるためのコンテンツづくりをしましょう。

コンテンツを育てれば顧客が育つ! ソーシャルメディアの成長曲線

ソーシャルメディアの特徴は、つねに成長しつづけているユーザーの状態や、ユーザーのいる環境を視覚的に把握できるということ。それはコンテンツの質や扱われ方に出ます。その場所において質の良いものはどんどん広がりと深まりを見せ、質の悪いものは淘汰されていきます。ソーシャルメディアを意識したコンテンツづくりを考えるときに、私たちが意識すべきことは何でしょうか?

  • 場所に合ったコンテンツづくりの方法をみつけること
  • そのコンテンツを洗練し、コンテンツ自体を育てること
  • 質のいいコンテンツをさらに育てつづけ、化学反応を起こすこと

信頼度成長曲線という観察の方法があります。決定論的モデルや確率論的モデルとして、「現在の状況を把握→そこから今後の展開についての予想を立てる→具体的に分析し→バグを減らして成長度を高める」というものです。

ここでのポイントは、この成長曲線がいつもS字を描いているということ。この視点はさまざまな点で応用できます。あなたの発信したコンテンツもまたS字曲線を描いて成長し、そのコンテンツの集まりから発生する結果もまたそうであるということです。

1.ソーシャルメディアユーザーに学ぶ、コンテンツが生むコンテンツ

具体的にみていきましょう。たとえば、まとめ記事系から学べるのは、ひとつのコンテンツの深め方や多方向性ですね。多方向を向きつつ、そのひとつひとつの方向に対して誠実で質の高いコンテンツをつくりましょう。さまざまなコンテンツが日々生産されていますが、おもしろいことに、残るものは残るし良いものは過去の情報でも何度も再読されます。

反対に、質の悪いコンテンツはすぐに淘汰されていきます。成熟してきた今だからこそ、コンテンツの見せ方や、ソーシャルメディアのあり方には新たな展開の芽生えがあるのでは。

2.コンテンツを育てれば……まず自分が育つ?

まず小さなS字曲線を意識することです。あなたの発信していること、発信して顧客を得たいポイントは何ですか?それは、顧客にとってどんな点で満足やよろこびを与えるでしょうか?顧客の不安をとりのぞくでしょうか?あなたの競争相手の発信しているもののほうが、ある顧客にとっては便利で有効なのかもしれません。そういった顧客に振り向いてもらえるようになるには、どうすればいいでしょうか?

コンテンツを育てることで自分自身を育てることが、その答えになるのではないでしょうか?まず、発信したいものの土壌を豊かにすること。本屋さんは一冊一冊の本の良さをすくいあげ、丁寧に顧客に説明して届けます。そのように、あなたの発信したい商品、その分野自体の情報を丁寧に発信することです。コスメひとつを売るにも、例えばアーユルヴェーダの情報や、逆にコスメを使わない生活の提案などのコンテンツがあれば興味をひかれますね。

3.顧客に育てられるコンテンツを意識しよう

ソーシャルメディアといういくつかの社会をもち、参加するのに慣れてきたユーザーたち。ユーザーがそれぞれ個人として立ち返ったときに、何らかの課題や目的がつねに引き出しに入っているのではないでしょうか?そんなユーザーたちが、ソーシャルメディアから一歩意思をもったコンテンツ、つまりあなたが発信しようとしているコンテンツに出会ったときにみせる反応を想像してみてください。きっとユーザーはユーザー自身の引き出しに入っているものと照らし合わせるでしょう。

さまざまなレベルのコンテンツを見てきたことから目が肥えてもいるはずです。ユーザー、顧客のシビアさや反応の的確さに応えようとするコンテンツを常に意識してつくりましょう。顧客や潜在顧客の声を多く載せたり、それが成長すればサポーターになってくれる人もたくさん出て来るでしょう。

コンテンツでコミュニケーションが図れていますか?

S字曲線から学べることは、変化しながら成長していくということ。こちらから発信していることがずっと同じだったり、焼き直しだったりその場所にふさわしいものでなければ成長は止まり、見られなくなります。また、変化しつづけることで成長が促されます。

発信するコンテンツが一辺倒になっていないか、量だけになっていないか、見直してみてください。コミュニティ、トークショーレポート、リアル講義など、ソーシャルメディアを足場にしたリアルなコミュニケーションが築かれているところは息が長く、その信頼によって着実な成長をみせているようです。

とくにソーシャルメディアを意識してコンテンツをつくりつづけていると、もう自分がソーシャルメディアになっちゃえ!と感じると思います。ひとつのコンテンツという小さなところから成長していけば、それはやがて大きな成長を生み出します。成長が大きくなるほど、その化学反応が起こり、成長のスピードがどんどん速まります。

まとめ

サポーターやリピーターの確保、タイアップ記事やイベント、顧客や潜在顧客同士がコミュニケーションを図れる場など、トライ&エラーに顧客を巻き込みながら展開するのがコツです。ソーシャルメディアのあり方や成長のしかた、不可能性などを研究して、それを意識したコンテンツをつくりましょう。それは自ずと、あなた自身がソーシャルメディアになるという広がりと深まりを示唆します。

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